今回は、
もともと女子高生フォトグラファーや
ラジオパーソナリティとして活躍し、
大学に通う傍ら、起業や出産を経て
今もマルチに活動を続ける
草野絵美(くさの・えみ)さんに
話を聞いてきました!
話を聞いてきました!

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留学で気づいたトーキョーの特殊性
---―お久しぶりです。
まず、最近の活動内容を教えて下さい!
草野絵美さん(以下絵):
中心は、育児と学業ですね(笑)
でもその傍ら、お仕事も続けてます。
昨年、玉城ティナちゃんを輩出した
講談社さんの『ミスiD』の
審査員のお仕事とか、
また詳しくは言えないんですけど、
アニメ業の界のお仕事。
あと作詞作曲とか。
―相変らず幅広いね。
もともとは写真家として
活躍してたんだっけ?
活躍してたんだっけ?
絵:はい。
高校生の頃に、
CNNなどの海外メディアに
載せてもらうためのストリートスナップ
を撮っていたのですが
だんだんと
色々なメディアやイベントなどに
呼んでいただけるようになって、
大学生になってからは
ラジオのパーソナリティも
やらせていただきました。
―高校生の時から!?
それって、どういうきっかけなの?
絵:写真については、
留学がきっかけになりました。
高2の時にアメリカのユタ州に
留学したのですが、
それが、
東京の特殊性、ユニークさ
に気づかせてくれたんです。
に気づかせてくれたんです。
―わかるわかる。
東京って実は凄い面白いよね。
高校生の絵美ちゃんから見て、
ユタ州と東京は、どんな風に違ってた?
ユタ州は、モルモン教の本部があって
私が住んでいたところも
モルモン教徒の方が多く、
宗教を中心としたまとまりがある
一方で、
時間軸ではみんな、いろいろな
カルチャーに触れてました。
(アメリカは地上波ではなく)
ケーブルテレビ中心なんで
みんな過去の映画をいっぱい見ていて、
ラジオでも、
懐メロがいっぱいかかってるんです。
新しい曲は、F words
(注:4文字のアレ。
つまり、そういう下品な言葉)
が入ってるから、
あんまり流れてなかったんですよね。
―そうなんだ!
日本では過去のコンテンツって
そこまで日常的に消費されてないもんね。
絵:その代わり、東京では、
あんまり過去のものに
目を向けないけれど、
『今』の文化に多様性がある。
下北沢から渋谷、
六本木へと移動するだけで
カルチャーが全然違う。
つまり、カルチャーという点で
ユタ州は、時間軸で
『縦』の繋がりが深いんだけど、
東京は『横』に広がっている。
そこが面白いと思ったんです!
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写真は空間を切り取る最高の道具
---―なるほどー。
てか、当時から、そんなこと考えたの?
絵:はい。
―すごい洞察力を持った
高校生だったんだね。
絵:そうですかね(笑)
両親も、デザイナーとイラストレーターで
作り手だったので、
家にあったたくさんの画集をはじめ、
ファッションとかデザインの資料など、
幼少の頃から色んな感性に
触れてきたのが
良かったのかもしれません。
―写真は子どもの頃から好きだったの?
絵:はい。
きっかけは、『ブライス』という
ファッションドールでした。
もともと
ビンテージのバービーを
ガラスケースにいれてるような子
だったのですが、
好きな服を着せて、
スタジオみたいなのをつくって、
その写真を撮っていたことが
はじまりです。
―それ、ガンダムのプラモデルで
俺もやったことある!
小学校の自由研究で。
絵:そうなんですか!
その時は、
写真そのものが作品
というよりも、
写真を媒介にした
世界観表現という方が
近いのかもしれません。
当時から、
じっくり時間をかけて何かをつくりこむ
集中力がある方ではなかったので、
手っ取り早く空間を
切り取れることが魅力でした。
―なるほど。
色んな芸術に触れてきたというだけでなく、
写真で空間を『切り取る』ように、
物事の切り口も鋭くなっていたのかも
しれないね。
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誕生!女子高生フォトグラファー
---―それで、留学から戻ってきてからは、
東京のカルチャーを『切り取る』ように
なった、と。
絵:はい。
当時高校生の私には、
東京はユタ州よりもずっと
自由度が高いように感じられました。
そこから帰ってきたら、
「何でもできるじゃん」って思った。
まず、ストリートスナップを撮って
インターネットで公開するようになりました。
そのうちにファッションショーの取材を
お手伝いする機会もいただけるようになり、
イベントのカメラマンブースでは
海外メディアの特派員の方々にも
親しくしていただきました。
特派員の方々は、
日本に常駐していない方も多いので、
「いい写真があれば買い取るよ」
と言っていただいて。
そうしてCNNなどの海外メディアにも
写真を使っていただいたり、
ミュージシャンの方の
写真を撮らせていただいたりして
フォトグラファーとして活動の幅を広げながら、
ラジオ番組への出演や雑誌連載など、
色々なメディアへも出させていただけるように
なりました。

当時の彼女
(写真提供:ご本人)
★ ★ ★
(編集後記)
幼少期から
ファッションやデザインに触れ、
ファッションやデザインに触れ、
留学をきっかけに、
女子高生フォトグラファーとして
活躍していった彼女。
次回は
その秘密に迫ります!
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