前回からの続き。
幼少期から
ファッションやデザインに触れ、
ファッションやデザインに触れ、
留学をきっかけに
女子高生フォトグラファーとして
活躍していった草野絵美さん。
今回はその秘密に迫ります。

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「直感はロジックの極み」
---―何がそんなにウケたんだと思う?
草野絵美さん(以下、絵):
特に成功した訳でもないので
おこがましいですが、
強いて言うならば、
単に、行動力と文脈が
ウケたんだと思います。
強いて言うならば、
単に、行動力と文脈が
ウケたんだと思います。
制服着た高校生が街で写真とって
CNNとかに売っている、っていうのが
面白がってもらえただけだと。
面白がってもらえただけだと。
―確かに、行動に移すことや、
そもそも文脈に沿って行動する
ことって大事だよね。
でも、それだけじゃない気がする。
才能じゃないの?
絵:私って、昔から飽きっぽくて、
写真の手軽さは
切り口で勝負する私に
合っていたのだと思います。
―文化的な広がりを
縦と横の軸で考えるなんて、
普通の高校生の発想じゃないよ(笑)
何ていうか、感性だけじゃなくて、
そこに理屈が通っている。
絵:うーん。
小さい頃から触れてきたのが、
抽象画とかではなく、
デザインの資料だったのが
良かったのかもしれません。
―デザインには機能美があるというか、
徹底的に便利にすることで、
結果的に見た目も美しくなる、
というようなところがあるからね。
それと、もしかしたら、
写真で空間を切り取る、ってことは、
世の中を言葉で切り取る、ってことと、
共通のものがあるのかもしれない。
写真が、ある3次元空間から
2次元平面を切り出すように、
知らず知らずのうちに
起きている事象から次数を落として
帰納的に本質を導く力が
ついているのかも。
絵:切り口で勝負する人間
だとは思います。
だとは思います。
だから、ラジオとか雑誌のお仕事で、
対談するのは楽しい。
予備知識が少なくても、
色んな専門分野の人と
話をするのとかは
得意かもしれません。
得意かもしれません。
―うん、そういう「切り口」とか、
さっきの「行動力と文脈」とか、
そういうの言葉がみつかる
切れ味のよさが魅力だよね。
絵:ありがとうございます(笑)
あんまり頭で考えてる
わけではないのですが、
educated guessというか、
直感はロジックの極み
だと思ってます(笑)
だと思ってます(笑)
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私が凄いわけじゃない
---絵:でも私、長い時間をかけて
地道に何かをつくりあげていくことは
あまり向いてないし、
バレエは10年やってたけど、
一番下手だったし、
勉強も英語しかできなかった。
もちろん、だから写真が向いていた
というのもあるし、
英語しかできなかったから留学した、
というのもありますが。
だから、
ひとつのことを極められる人が、
羨ましいんです。
―普通の女子高生に比べたら
十分、極めてたと思うけれど。
絵:これまでも、周囲の方々に
助けてもらって充実した日々を
送ることができたので、
自分でなにかをつくるというより、
みんなと一緒にいいものを
つくってくことの方が好きです。
―なんか、
(AKB総選挙で1位になった)
指原さんみたいだね(笑)
時代が生んだ、
プラットフォーム型アイドル(笑)
絵:(笑)
でも、指原さんはコンテンツも
生み出してると思いますよ。
私も私なりに
何らか作品をつくっていくところに
関わっていきたいと思います。
―絵美ちゃんは、今後、
どんなものをつくっていきたいの?
絵:つくるとしてもパロディとか。
今は、趣味ですが、
新しい音楽の作詞作曲に
チャレンジしてるんですが、
レトロなものと、今風のものを
掛け合わせるのが好きなんですよ。
―いいと思う!
短期決戦が得意だもんね(笑)
---
「子育てだって、ひとりでやるもんじゃない」
---―今どきは、周りに頼らず
どちらかというと
どちらかというと
自分で抱え込んでしまって
苦しんでいる子も多いよね。
苦しんでいる子も多いよね。
そういう意味では、
『助けてもらおう』って
素直に思えること自体も
素晴らしいと思う。
素直に思えること自体も
素晴らしいと思う。
もちろん、周りに助けてもらえるのは、
絵美ちゃんに魅力があるから
だと思うけれど。
だと思うけれど。
絵:ありがとうございます(笑)
周りに助けてもらっていい、
というところでは、
というところでは、
子育てだってそうだと思うんです。
―そういえば、この間、
無事、出産したんだよね。
おめでとうございます。
0歳児なんて、大変じゃない?
絵:それが、思ってたほどは
大変じゃないんです(笑)
もともと手がかからない子だという
ところもありますし、
まだ0歳だからこの先どうか
わからないことも多いですが、
でも、今の時代だからこそ
無理をせずできる子育てのやり方も
あると思います。
あると思います。
―子育てって楽できるもんなの?
絵:意外と迷信みたいなのも
多いんですよ。
多いんですよ。
すぐに抱くと抱き癖がつくとか、
ほっといたほうが我慢強くなるとか。
逆に、泣いてるのをほっとくと
よくないとか。
謎の精神論が多い。
無駄を省いたところで
愛情が薄くなるわけではないし、
効率化できるものは
効率化すればいいと思ってます。
効率化すればいいと思ってます。
例えば、
我が家は、子供が勝手にミルクを飲める
哺乳瓶ホルダーみたいなのを導入していて、
これは双子のママに教えてもらいました(笑)
―おお。そんなのあるんだ。
子育てでも、周りに助けてもらうことってある?
絵:はい。
産後まもなくは実家にいましたが、
帰宅後は旦那も日中はいないので、
久しぶりに会いたかったけど
なかなか会えない友達と
ランチの約束を2、30回入れて、
毎回違う友達に
ご飯を持ってきてもらったり、
作ってもらったりしながら
体力回復しました。
久しぶりに会いたかったけど
なかなか会えない友達と
ランチの約束を2、30回入れて、
毎回違う友達に
ご飯を持ってきてもらったり、
作ってもらったりしながら
体力回復しました。
あと、息子のフェイスブックページ
をつくったんですが、
直接知り合いで無い方にも、
多くの方に見守っていただいています(笑)
―へ?
お子さんのフェイスブックページ
つくったの?
絵:はい(笑)
自分のページにアップすると
子どものことばかりになってしまうので。
見たい人が見て楽しめるような
コンテンツとして作りました。
それで、アマゾンに
「ウィッシュリスト」っていう機能が
あるのですが、
そこに、ミルクやら子どもの遊び道具やら
色んな物を入れて、
そのフェイスブックページと
自分のアカウントでお願いしたら、
お祝いにと皆さんから
色々と買っていただきました。
本当に有難いです。
―そ、それは凄い
(↑買ってあげてない人)
絵:そんな風に周りの方々の
ご協力があって、
子育ても順調です!
なので、そろそろお仕事も
少しずつ増やしていこうかと思ってます。

(写真提供:ご本人)
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(編集後記)
同居する高度な論理と感性が
周りの人を惹きつけてやまない彼女、
最終回の次回は
今後の活動の方向性について
聞きます!
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