前回からの続き。
同居する高度な論理と感性が
周りの人を惹きつけてやまない彼女、
最終回の今回は
今後の活動の方向性について
聞きます!

---
『つながる』歓びを誰よりも知っている人
---―最後に、これからの活動の方向性
について教えて下さい。
草野絵美さん(以下、絵):
これまで色々やってきましたけど、
文化と文化をつなげたい、という
軸はぶれてないつもりです。
―話を聞いて、
絵美ちゃんは
人と『つながる』歓びを
絵美ちゃんは
人と『つながる』歓びを
だれよりも知っている人
なんじゃないかと思いました。
最近も、社会人一年目の子に
あるスゴい人に会うから
「失礼の無いようにしろよ」
と言ったら、
「(余計なことを言わないように)
黙っときます」
って言われてビックリした
ことがあって、
みんながそうだとは思わないけど、
面倒なことになるくらい
だったら人と関わらない
だったら人と関わらない
っていう子が増えてきている
気がするんだよね。
その点、
本人に魅力があったとはいえ、
今までいろんな人の助けもあって
充実した人生を送ってきた
絵美ちゃんは、
人とつながることで得るものが多い
ってことを知っている。
人とつながることで得るものが多い
ってことを知っている。
リスクサイドだけを見て、
人と関わるのをやめようとする
子とは対照的だよね。
子とは対照的だよね。
絵:人と関わることで、
直接、助けてもらえる以外にも
勉強になることがいっぱいあります。
人間が一番いい教科書
だと思うんです。
もちろん、
誰にでも好かれるわけじゃないけれど、
どんな人からも、
必ず何かを学ぶことができる
必ず何かを学ぶことができる
と思うんですよ。
生身の人間は面白いじゃないですか。
本なんかと違って不確実性も高い。
何か影響を受けて
自分が変わるかもしれないし、
他人が変わるかもしれない。
―結局は、
その向上心なのかもしれないなあ。
大切なことは。
絵:子育てでもそんな風に思います。
だって、人間をひとり育てるんですよ。
絶対に、自分が成長できる。
子育てというと、
「大変だ」「お金がかかる」とか、
ネガティブな言葉だけが流通している。
絶対、素晴らしいことだから、
体験できるなら体験したほうが
良いと思います。
良いと思います。
まだまだできることは少ないけれど、
世の中をポジティブな
方向に変えていきたい。
---
「私にもその景色を見させて」
---
―絵美ちゃんは
文化と文化だけじゃなく、
人と人もつなげることが
できちゃうよね。
できちゃうよね。
これには
つながる歓びを誰よりも
知っているという点以外にも
もうひとつ、秘密があったのかな
知っているという点以外にも
もうひとつ、秘密があったのかな
と思っていて、
絵美ちゃんは、
「切り口」という言葉に代表されるように、
物事の本質とか法則を見つけるの
が得意だよね。
が得意だよね。
だからきっと、どんな人とも
うまくやれちゃうし、
人と人、ついには、
文化と文化をもつなげられちゃう
んじゃないかと思います。
んじゃないかと思います。
絵:あー、法則見つけるのとか、
好きです(笑)
好きです(笑)
多様なセンスを持った人
が生まれる時代に
が生まれる時代に
色んなものを見てきたのは
良かったと思います。
縦も横も、
いろんな人とつながりが広くて、
いろんな人とつながりが広くて、
守備範囲がとにかく
広いんですよ、私。
広いんですよ、私。
―会社でいうと、事業部というより
経営企画部で、
軍隊でいうと参謀。
化学反応を起こす触媒というか、
花粉を運ぶミツバチのような
存在だと感じました。
絵:周りの人が輝くのは好きですね。
成功して
「私にもその景色を見させて」
「私にもその景色を見させて」
と思ってます。
子育ても少しずつ落ち着いてきたので、
様々な分野で活躍している方との対談とか、
以前のようにまたできたら嬉しいですね。
以前のようにまたできたら嬉しいですね。
---
「ギーク・イズ・ニュー・ヒッピー」
---
―対談とか、絶対向いてるね!
ほかにこれからの活動で
チャレンジしていきたいこと
などありますか?
などありますか?
絵:専門性を極められない
コンプレックスとか、
コンプレックスとか、
自分で何かをつくりたい
という憧れは、ずっとあって。
という憧れは、ずっとあって。
作品づくりには
チャレンジしていきたいです。
チャレンジしていきたいです。
実際に、
それで、アニメ作品の製作
に参加させていただいてたり、
作詞作曲をさせてもらってたりと、
実際に動き始めてるものもあります。
―アニメとか観たりするの?
絵:はい。
実は、小さい頃は父の影響で
アメリカのアニメばかり見ていて、
日本のサブカルのカッコ良さを
知ったのはその後なので、
順番としては
逆輸入的発想なのですが。
これまでのカウンターカルチャーって
ウラハラとか、
どちらかというと洋風なものが
多かったと思うのですが、
日本発がカッコいいなら
そっちの方がいいじゃないですか。
『ギーク・イズ・ニュー・ヒッピー』ですよ。
オタクがカッコいい。
自分もものづくりに関わりながら、
そういう情報発信ができたらいいな
と思います。

(写真提供:ご本人)
※上の写真は、本人嫌がってたけど
無理言って掲載させてもらいました(^_^;)
★ ★ ★
(編集後記)
とにかく、キレキレ。変に力は入ってなくて、
それでいて要点は外さない。
彼女は、
人に支えてもらうことの
素晴らしさを、
深く知っているというほかに、
持ち前の物事を見る
切り口の鋭さで、
起こっている事柄から、
本質とか法則とかを
すぐに把握して、
考えの軸をつくってしまう。
軸があるから、
そこに相対性が生まれて、
ふたつのものを繋げられる。
しかも、
小さい頃から色んな感性に
触れているから、
触れているから、
人が歩くときに足を上げるように
それを自然にできる。
そんな『繋げる』名手である彼女から、
これからも目が離せない。
これからも目が離せない。
終
twitterアカウント (@gyorome)